投資用ワンルームマンションを所有していると、住宅ローンを組めない(組みづらい)と聞きました。本当でしょうか。
投資用ワンルームマンションを所有しているからといって、住宅ローンが組めないということはありません。
健全に運営され、確定申告をきちんとおこなっていれば、ご相談できる金融機関は複数あります。
家賃収入を見込んだ実際のキャッシュフローベースで審査をおこなう金融機関をお選びください。
総借入金額を審査基準の一つにしている金融機関では難しいのも事実です。
投資用ワンルームマンションと住宅ローン予定の金額を併せた金額が年収の6~8倍等の基準に収まるかどうかで判断をされます。
住宅ローン金額が大きい場合や投資用ワンルームマンションを2件以上所有されていると、基準をオーバーしてしまうことが考えられます。
仮審査前に相談できる金融機関も多いですので、事前にご確認いただいて、ご自身の状況にあった金融機関を選択ください。
投資用ワンルームマンションを購入しましたが、毎月支払いがあるだけで何のために持っているのか分からなくなってきました。
投資用ワンルームマンションは、その名の通り、株式や投資信託などと同じ「投資商品」の一つです。
そのため、その特性を把握して、適切に運用していく必要があります。
ただ、株や投資信託等と違ってリスク幅(値動きの幅)は大きくありません。毎月の家賃収入額はほぼ決まっていますので、株のようにテンバガー等に値が跳ねることは望めません。
面白みはないかと思いますが、コツコツ積み重ねることで得られるものがある商品になります。
投資用ワンルームマンションの主なメリットは2点です
運用として
随時繰上げ返済を行い、月々の返済額を減らしつつ、毎月収入を得ながら、家賃で残債をコツコツ減らし、将来的に家賃収入を得る。
生命保険として
大切な人のために、生命保険として所有し続ける。
上記に対してメリットを感じられないのであれば、どこかのタイミングで売却(利確・損切り)をご検討いただくのも一つの選択肢です。
今は多くの投資商品が存在しますので、ご自身の資産状況や運用スタイルにあった商品をお選びください。
投資用ワンルームマンションの火災保険の満期の案内が届きました。同じ保険内容の継続でいいでしょうか。
今一度、補償内容と物件のある自治体のハザードマップを確認してみてください
近年、台風や豪雨による水害被害が増えています。もし、ハザードマップ上被害が想定されるエリアで、1~3階のお部屋であれば、水災の補償はご検討いただいたほうがいいかもしれません。地震保険も同様です。
投資用不動産は、大切な資産になりますので、他の投資商品と同じく、定期的なチェックとメンテナンスを心がけていただくことが望ましいです。
繰上返済って、どれくらいのペースでおこなえばいいのでしょうか。
資産状況と家賃をいつ・どのように受け取れるようになりたいか、で異なります。
ご自身のペースに合わせて設定ください。
資金に余裕があり、短期間で家賃を受け取れるようになりたい。!
毎年数百万円を5-10年間続けていただければ、5-10年で家賃収入を得ることが可能になります。
短期間での繰り上げ返済は、家賃ではなく、ほぼご自身の貯蓄でまかなう形になりますので、かなり自力要素が強いパターンになります。
毎年100万円。配当金のように受け取ることができれば嬉しい!
繰上返済の方法は、「期間短縮型」と「返済額軽減型」があります。
「返済額軽減型」を選んで毎年コツコツ繰上返済いただくと、いま持ち出しがあっても、どこかの段階で、家賃が返済額を上回ります。
家賃の数千円〜数万円を配当金のような形で受け取ることが可能になります。
長期保有を前提とされるのであれば、家賃を返済にあてながら、ご自身の頑張りも生きてくるバランスのいいパターンだと思います。
2年に1回、50万円。支払いなくマンションを所有し続けたい。
2年に1回、50万円では、繰上返済額として少ないのでは?と思われる方もいらっしゃると思いますが、
実は、これも効率のいいパターンになります。
毎年100万円と同じように「返済額軽減型」で続けていただくと、ある一定のラインで収入になります。
家賃を返済にあてつつ、ご自身のご負担は極力少ない形で持ち出しをなくす、もしくは収入に転嫁させることができます。
試算いただければ、50万円の威力を感じていただけるかと思います。
投資用ワンルームマンションを購入したら、生命保険は解約しても大丈夫でしょうか。
解約の前に、まずは見直しをおすすめします。
投資用ローンを利用してマンションを購入した場合、通常、団体信用生命保険が付帯されています。
ご遺族の方がその不動産を相続すると、家賃収入を受け取れます
売却した場合はその売却額を受け取れます
どちらも保険のような役割を果たしますが、現金をすぐに受け取れるわけではないため注意が必要です。
家賃収入は毎月の生活費の補填のようなイメージで、売却には時間がかかることもあります。
現金のご用意があればいいですが、ない場合、残されたご家族の手元資金にはなりません。一方、生命保険は迅速に現金化ができますので、手元資金が必要な場合には安心です。
それぞれの特徴を知ったうえで保険の見直しや解約の判断をされることをおすすめします。
投資用ワンルームマンションの売却を検討しています。
サブリース契約があると売却できないと言われましたが、本当でしょうか?
サブリース契約があっても、マンションの売却は可能です。
不動産会社が買い取る場合
- サブリース会社の規模次第(大手サブリース会社ならOK)
- サブリース物件は取り扱い不可
ということがあります。
もしサブリース契約が売却に影響する場合は、仲介会社を通じて売却を依頼するか、サブリース契約の解約を検討するのが良いかもしれません。
投資用ワンルームマンションを所有しています。転勤で引越しをしました。どのような手続きが必要ですか?
必要な手続きは主に3つです。
- お部屋の管理会社への住所変更手続き
家賃の送金元となっている管理会社
に連絡し、住所変更を行ってください。 - 建物の管理会社への住所変更手続き
管理費などを支払っている管理会社
にも、住所変更の手続きをお願いします。 - 登記簿上の住所変更
2026年(令和8年)4月1日以降、住所変更の登記申請が義務化されます。
住所や氏名に変更があった場合、その日から2年以内に変更登記が必要になりました。
詳しくは、法務局のホームページをご確認ください。
ご自身で手続きするか、司法書士等に依頼して確実に対応しましょう。