結論:最初に「いくらまでなら買っていいか」を決めましょう。目安は年収の7倍。加えて月々の総負担(ローン以外も含む)を確認できれば、大きな後悔を避けられます。
目次
1. まずは「いくらまで買っていいか」を自分で決める
自宅や車などの高額購入で最も大切なのは、総額上限と月々の支払い上限を先に決めることです。ここが決まると、物件選びのブレが小さくなります。
2. 年収の7倍をひとつの目安に
住宅購入のご相談では、最初に「年収の7倍までが目安」とお伝えしています。銀行サイトの住宅ローン返済シミュレーションで、想定金利・期間を入れて月々返済をざっくり把握してみてください。
3. 事例:審査は通る。でも「毎月が苦しい」はNGサイン
あるご家庭は世帯年収が高く、審査も問題なく通る状況でした。しかし、試算した月々の返済額を見た瞬間に「この金額を毎月払う生活は厳しいかも」と感じられました。
数字上はOKでも、心理的に無理だと感じる額は避けるべきです。住宅ローンは20〜30年続きます。無理があると生活のバランスが崩れます。
4. 戸建てとマンションで異なる「月々の支払い構成」
月々の負担はローンだけではありません。物件タイプで内訳が変わります。
🏠 戸建ての場合
- 住宅ローン
- 将来のメンテナンス積立(目安:月1万〜1.5万円)
- 固定資産税・都市計画税(12分割イメージ)
🏢 マンションの場合
- 住宅ローン
- 管理費・修繕積立金 等
- 固定資産税・都市計画税(12分割イメージ)
トータルの月額負担を現実的に払えるか、そして心理的ストレスがないかを確認しましょう。
5. かんたん判断フレーム
- 総額上限:まずは年収×7倍を目安に設定
- 月々上限:ローン+管理/積立+税金の合計で上限を決める
- 将来の変化:金利上昇・教育費・車買替・修繕などを加味
- 心理チェック:「1年後もこの支払を楽に続けられる?」
6. 避けたい買い方と、望ましい進め方
避けたい:「買えるから買う」「欲しいから買う」だけで決めること。
望ましい:上限を決め→試算→生活との整合を確認→候補を絞る、の順番。
7. ライフプランと併せて判断すると精度が上がる
収入・支出・資産・家族構成の見通しを反映したライフプランがあると、総額と月々上限を根拠をもって決められます。迷ったら、外部の第三者にセカンドオピニオンを求めるのも有効です。
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