2024年は日本銀行(日銀)の金利政策転換により、金利が上昇するのでは、と言われています。預金者としては嬉しい話ですが、自宅購入を考えている方にとっては不安の種となるかもしれません。このブログでは、金利上昇の環境下で自宅を購入する際に考慮すべきポイントをまとめてみました。
金利の長期的な動向を理解する
大前提として、金利は常に変動をしています。
そのため、長期的な視野で考えることが重要です。
過去の金利動向を振り返り、
現在の金利が長期的な視点でどのような位置付けにあるのかを評価しましょう。
短期プライムレート推移
多くのメガバンク、都市銀行、地方銀行では、変動金利の基準として短期プライムレートがよく使われます。
長期プライムレート推移
フラット35や生命保険会社系では、金利の基準として長期プライムレートがよく使われます。
フラット35の金利は、融資実行時の長期プライムレートにより決定されます。
東京ターム物リスク・フリー・レート(TORF)
都市銀行や地方銀行の一部で、固定金利や変動金利の基準金利として使われます
東京ターム物リスクフリーレート(Quick Money World)
自身の財務状況を再評価する
自宅購入を検討する前に、自身の財務状況をしっかりと評価することが必要です。金利の大きな流れの中で、月々の返済が増えた場合でも、家計に無理なく対応できるかを検証しましょう。家計の振れ幅を確認できれば、購入という選択を安心してできるかもしれません。
不動産の価値の長期的な見通しを考える
自宅は最も大きな消費財になります。その反面、不動産として考えれば、長期的な投資でもあります。購入を検討している地域の将来性について調査し、不動産価値が長期的にどう変化する可能性があるのかを考慮することも大切です。
他の投資機会と比較する
金利上昇期には、他の投資機会も再評価されます。自宅購入以外にも、より魅力的な投資選択肢があるかもしれません。自宅は賃貸という選択をし、その間に資金を貯めていくのも一つの手です。幅広い選択肢を検討しましょう。
専門家の助言を求める
自宅購入は大きな決断です。不確実性が高い時期には、FP(ファイナンシャルプランナー)や不動産の専門家に相談することで新たな視点を得ることができるかもしれません。あなたの財務状況と目標を共有し専門家にアドバイスを受けることで、安心して次の選択肢を選ぶことができます。
結論
金利上昇時に自宅を購入することは挑戦的かもしれませんが、適切な準備と情報に基づいた決定をすれば、長期的に見て賢明な投資となり得ます。自身の状況を慎重に評価し、必要に応じて専門家の助けを借りながら、賢い選択をしましょう。